タイムカード操作と労災申請をさせない職場の違法行為

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勤続22年同じ職場で働き続けてきましたが、これまで「それは違法だろう?」と思えることが多々ありました。実際に、労働基準監督署から是正処置を勧告されたケースもあります。細かな点は、自分の知る以外にも多々あったのだと思いますが、特に違法性の高い点を2つ上げたいと思います。

 

~タイムカードの操作(改ざん)行為~

 

10年ほど前までは、正社員・パート社員ともに、就業時間の管理は紙のタイムカードに「打刻」するスタイルの管理方法でした。このスタイルの場合、打刻された○時~○時が労働時間であり、会社の定める定時8時間を超える部分は残業扱いになります。しかし、当時の会社は残業を一切認めておらず、後に一部の社員からの通報があったのか?、労働基準監督署の調査が入り、定時である8時間を超える部分を残業代未払いと指摘され、管理職以下の一般社員に対し、タイムカードの打刻時間に基づき半年~1年間遡って残業代を一括で支払う措置が取られました。当時私は管理職であった為、その恩恵を得ることは出来ませんでしたが、一般社員は思わぬ臨時収入を得られたのです。

 

会社と言うものは、抜け道を色々考えるものです。その後の職場では、紙のタイムカードのスタイルから電子カードによる管理システムへ変更しました。基本的には、自由な残業は認められていません。その点に違法性はありません。問題は、「残業代を申請しにくい環境」にあります。残業申請を提出し、それが受理された上で仕事を終えたあと電子カードへ打刻しなければ、いくら遅い時間まで仕事をしていても残業代は認められません。「残業しなければ仕事が終わらない=能力が無い」の雰囲気を作り出し、残業申請を提出しにくい環境としたのです。

 

そこで各一般社員は、5時の定時を過ぎると一旦電子カードに退社時間を打刻し、その後机に戻って仕事をせざる様にならなくなりました。更に、誤ってタイムカードの打刻を忘れ遅い時間まで仕事を続けていたとしても、翌日タイムカードを管理している部署から内線が入り、「昨日は残業申請がされていないので、定時扱いで良いですね?」と確認の上、システムに残る退社時間の記録を定時の5時に修正されるのです。これは立派な違法「改ざん行為」です。実際には仕事をしていたのにも関わらず、残業を認めてない状態です。

この様なケースは、自分の職場以外でも行われている行為かもしれません。「残業しなければ仕事が終わらない=能力が無い」の雰囲気を作り出し、社員の弱みに付け込んだ違法性の高い行為だと思いますが、なかなか細かい部分まで労働基準監督署も調査しきれない点の1つなのでしょう。

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