私は、今まで3回ほど転職をしたことがある、39歳男性会社員です。
今まで勤めてきた会社は、電子部品関連の工場が多く、現場もしくは生産設備の保守点検がメインでした。
とはいっても、品質関連なども見ることが多く、現場に近い仕事のほとんどは経験をしているという感じでした。
そんな私でも今回の転職を最後にしたいと言う思いもあり、募集情報にはかなり真剣に目を通して、転職エージェントにも、しつこい位確認しながら現職に応募して合格したと言う経緯を持ちます。
なぜそれほどまでに慎重にことを運んだかと言うと、私はもともと東海地方の出身で、仕事で転勤などを繰り返すごとに、出身地から遠く離れてしまい、家族とも離れ離れになる時間が多くなってしまったから、出身地に戻り、転勤が無いところを探していたからです。
つまり、転勤が無く、地元で過ごせるところを探していたと言うことです。
そのため、当然地元企業に転職をすることになりました。
入社に際して、一抹の不安が無かったわけではありませんが、転勤なしという約束をしてくれたので、その言葉を信じて入社しました。
しかし、入社から約1年後、転勤の辞令が突然来たのです。
理由は、県外の工場の増強に伴うということで、私以外にも約10名ほど辞令が出ました。
ですが、私を含めてほとんどの人が転勤なしということで入社している人たちで、約束が違うと言うことで、労働組合に相談しました。
ただ、今までの経験上労働組合にはそれほど大きな力が無いと言うことは分かっていました。
それでも、少しでも会社に掛け合ってくれればという希望を持ちながら話をしたのですが、会社ともめたくないのか、一向に話し合いをする気配がなく、転勤がどんどん近づいてきたのです。
そこで、人事部の面接を担当した人に直接話しをしに行くことにしました。
その話し合いで、会社に対する信用が全て消え失せました。
というのも、面接では転勤はしないといったけれど、契約書があるわけでもなく、口頭の約束であることから、必ず守らなければいけないものではないと言う認識だったからです。
そういう話であれば、誰も口約束で、書類に記録が残っていないから、と言う理由で何とでも出来るということになってしまいます。
会社の言うことを信用することは出来ませんが、かといって簡単に転職することも出来ないため、とりあえず2年間だけという契約書を書いてもらい、社印と人事部長の印、さらに会社側と私、私の上長と3部それぞれ保管し、契約違反が無いようにお互いを監視することにしたのです。
それでも、不満が残りますが、多少我慢するしかないと思い、今後は今回の経験を糧に全てにおいて書面で記録を残すようにしたいと思いました。