私が以前勤めていた会社は、いわゆる中小企業と呼ばれる部類に属する会社の規模で、社長と副社長はお友達感覚で仕事をしているような感じでした。
人数も少なかったため、私の直属の上司は副社長になっていたのですが、どうにも馬が合わず、やりにくさを感じていました。
たぶん、副社長も同じように感じていたのではないでしょうか。
入社当初は、全く異なる業界からの転職と言うことで、色々教えるから何でも聞きに来いと言われていましたが、実際に聞きに行くと、そんなものは自分で調べろと言われたり、忙しいから邪魔するなと言われたりと、パワハラめいたものを感じることが多々ありました。
そんな折、私よりも2ヶ月ほど前に入社した人が、副社長から説教されたと怒りを露にして私ともう一人の前に現れたのです。
どんな内容だったのかというと、会社の通信費が異常に高くなったことの責任を取らされて、減給処分にするということでした。
当人にしてみれば、なんら見に覚えの無いことで減給処分、しかももともともそれほど高い給料ではないのに、さらに下げられると言うことでボルテージも上がり、副社長を訴えると騒ぎ立てたほどです。
通信費が高くなった原因は、社長の甥に当たる人が出張やらなにやらでネットを繋ぎまくっていたためで、社員全員そのことを知っているので、なぜその人に直接言わないのかと、副社長として自分の身を守るのに必死になっている感じがひしひしと伝わってきて、誰も付いていこうとしない状況になっていました。
次にターゲットになってしまったのは、私でした。
副社長自らが注文したものが、イメージと違っていたという理由で、返品要求したのですが、返品不可と見積を取った段階で明記されているため、どれだけ交渉しても無理なのですが、その責任を取れと、無茶苦茶言い始め、メーカー側に泣き付いて、今回だけと言うことで返品を認めてもらいました。
そこまでは最悪良かったのですが、その後が問題でした。
というのも、私が勝手に注文したことにされてしまったのです。
注文書には私の印も何も押していないのに、お前が勝手に注文してこういう結果になったのだから、責任を取れと、言い出したのです。
完全パワハラの違法行為です。
困らせて、今まで自分がしてきたことを少しでも反省しろ、と言う意味で私を含め数人が一斉に退職をしました。
その後、退職者数が余りにも多くなった為、副社長の権限は大分限定されたと、元同僚から教えてもらいましたが、それでも余り反省の色が見られないと言っていました。
やはりその人の性格というのは簡単には治らないものだと思い、自分も反省しなければと感じました。