自分が建設業に勤務していた時の話です。建設業では色々な仕事があって自分は解体工に勤務していました。解体工で経験した違法なことは一部の作業員による無資格による仕事です。建設業ではたくさんの資格が必要で建設業のほとんどは資格がないと話にならない程です。資格の中には講習で取れるものと一般的に自分自身で勉強して資格を取る２つの方法があります。講習では「技能講習」ともいわれていて国が定めた国家資格で、玉掛、床上クレーン、小型移動式クレーン、高所作業車、車両系建設機械、ガス溶接、フォークリフトなどの資格がこの講習を受けて修了試験で合格すれば資格を取ることができます。技能講習の難易度は低くて講師の話をしっかりと真面目に聞いていれば資格を取ることができます。
ただ、大きなネックとして受講料が高いということです。作業員が資格を持たない多くの理由は受講料の高さです。経営者の方も「受講料の高さで作業員に資格を取らせることが難しい」と悩んでいます。実際、そのような問題を抱えている建設業者が少なくありません。しかし、法律では「労働安全衛生法」という法律があるので無資格で仕事というのは法律違反になります。もし、無資格で仕事をしている時に労働基準監督署の方が来た場合は技能講習修了証の提示を求められます。
その時に無資格が発覚すれば仕事を辞めるように言われます。また、もうひとつ問題があり無資格による労災事故です。通常の労災は勤務中に怪我をした場合は法律で会社側に治療費などの費用を請求することができます。しかし、資格が必要な業務の場合は治療費の請求の制限があり無資格の場合は治療費の請求ができません。無資格で仕事をするのは自分自身が困ることになります。一方、自身で勉強して取る資格は効力が強くて無資格で仕事をすると、ニュースと新聞で報道されてその建設業者は倒産してしまいます。
後者では会社側が負担することが多いので作業員は受験費用のことを考えずに資格の取得に臨めます。また、自分で勉強して取る資格は転職の際に非常に有利で、特に施工管理技士の資格は現場監督の選任資格になるので転職だけでなく給料も上がる可能性があります。無資格による作業は技能講習が圧倒的に多く、その理由として「有資格者と仕事しているうちにやり方を覚えて講習に行く必要がなくなった」という理由が大半です。しかし、「有資格者と仕事しているうちにやり方を覚えて講習に行く必要がなくなった」という考えは捨ててください。資格がなければ自分自身が困るだけでなく家族も困ります。建設業者も困ることになり最悪の場合は倒産してしまいます。
