台風と名古屋での仕事

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私は名古屋地区のホームセンターに勤めています。台風とホームセンターの仕事は切っても切り離せません。ある都市の9月のある日、台風が名古屋地区を直撃する予想になっていました。そこで私たちの仕事では台風対策の特設コーナーを作ります。土嚢袋や長くつ、レインコート、電池、ブルーシートなどを店内各所から関連商品を寄せ集めて売り場を作成します。いちおう形は作るのですが、あまりこれらのコーナーで劇的に売り上げが上がることはありません。みなさん昔ほど台風対策をしなくなっていると思います。でもいちおう地域のお客様に役に立つという使命からこういった災害対策の売り場はよく設置するものです。

 

一方、台風はホームセンター自身にとっても脅威です。なぜならホームセンターにはたいてい屋外売り場があり、強風で飛んでいきそうな物置や草花の鉢、濡れると固まって使えなくなるセメント類、立てかけてある木材など台風で倒れたり飛ばされたりしそうなものがいっぱいあるので台風が予想される前日にはブルーシートをかけたりロープで固定したりで忙しいのです。人の心配より自分たちの心配をしなくてはなりません。この時名古屋を襲った台風の影響はけっこう大きなものでした。夜から風がびゅびゅー吹き、深夜から明け方にかけて風はもっともひどくなりました。

 

翌朝出勤してみると店のわきに設置されている自転車倉庫の波板でできた屋根が吹き飛ばされて、台風が通過した後の真っ青な秋空がそのまま見ることができました。そして店のオープンと同時に多くのお客様がやってきました。最も良く売れたのはプラスチック製の波板です。うちの店の倉庫の屋根と同じように飛ばされた家庭、事業所の人が多いようです。でも私たちは被害が出るか出ないかわからないのに、それほど多くの波板を在庫するわけではありません。台風の被害がない年も普通にあります。

 

よって波板はすぐ売り切れとなり、お客様からブーイングの嵐になりました。私たちもメーカーに確認しますが、この地域では被害はどこも同じように広範囲で発生しているので供給が間に合わないとのことで、注文しても最低2週間は待たなければならないとのことでした。無いものは売れませんでので、お客様がどう言おうと謝るしかありません。怒ったお客様はよその店に行くと捨て台詞をはいていきますが、どこでも同じことです。どうぞどうぞという感じです。全国規模のホームセンターならよその地方の店舗から在庫を回してもらうことができるかもしれません。

 

 

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