労災保険の手続き
私は昨年の6月に労災事故に遭いました。労災保険の適用手続きは既に終わっていますし、自分の気持ち的にも落ち着いているのですが、会社内ではまだ尾を引いている部分があるのです。私の勤める会社は小さな自動車整備会社で、個人の方や法人の車両の定期点検や車検の手続きを行っています。小さな会社ですので、従業員も社長以下10名に満たないですし、社内での書類などはナアナアでやってくるなど、脇が甘く細々とした経営がなされてきました。
会社のずさんな管理
毎朝の始動点検や朝礼などありませんし、作業にはマニュアルの備え付けなども一切なく、現代とは合わない昔ながらの職場でした。昨年の6月に、私は年下の同僚と一緒に作業をしていました。とあるお得意様から整備依頼を受けた5トントラックの整備を2人で朝からやっていました。いつものとおり、作業行程がある訳ではなく、作業順序を決めることもせずに2人で話をしながらでしたが、午前中にはエンジン部や車内の清掃を終えていました。午後にタイヤの空気圧チェックなどをする予定で昼休憩に入りました。休憩時には各々好きなように過ごすので、私は事務所で持参した弁当を食べ、同僚は外に食べに出て適当な時間に戻ってきました。
労災事故
私たちは2人の準備が整ったところで作業を再開しました。そこ午後の作業中、私がタイヤの空気圧をチェックしている間に、他のタイヤをタイヤの付け替えのため運んでいた同僚が手元を狂わせてしまい、タイヤが転がって私の足首にぶつかり、私の足首が複雑骨折するという事態が起きてしまったのです。タイヤの重量は一つで150キログラムほどになるのですが、すぐに同僚が119番通報し、私は救急車で搬送されました。怪我については現在でもリハビリを受けているところです。
会社での労災手続き
さて、会社からは労災保険の適用もしてもらい、同僚には悪気は無かったわけですから、私としては特別問題にする気はありませんでしたが、警察と労基署は許してくれませんでした。私の意思が固かったので、この度のことが事件とはなりませんでしたが、警察の方が言うには、私の怪我が重傷であること、会社の管理責任があまりにもずさんであることから業務上過失傷害という理由で事件にすることもできるという話でした。労基署も同様の意見で、労基署からは厳重注意処分を受ける結果となってしまいました。この結果、会社は、私が欠員し、警察や労基署の対応や労災保険の手続きをなどで一杯一杯で、いくつかの依頼を断らなければならないような事態と一時なってしまったのです。今では、当時より雰囲気は良くなったと言いますが、会社のずさんすぎる業務管理を目の当たりにして、各々の従業員が今、どんな感情を会社に抱いているのかが読めなくなってしまいました。