労災と書類手続き!カッターで人差し指先端を切り落とす

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私が現在の会社に入社し、3ヶ月間の研修を行っていた際の事例です。その日私は先輩社員の手伝いで、定規とカッターナイフで画用紙を切り、3センチの紙片を大量に作成するという作業を行っていました。ご想像の通り単純な作業で、特に緊張感を持つことなく黙々と紙片を作り続けていき、慣れてくるとスピードも上がっていきました。

 

その際事務所の電話がなり、私宛てだと同僚が知らせてくれたため、手を休めずに同僚の方を見て「ハイ」と返事をしたところ、左手人差し指の先端に鋭い痛みを感じました。定規を押さえていた左手の人差し指がカッターの軌道上にわずかにはみ出しており、それを見ないままカッターで人差し指先端1ミリほどを切り落としてしまっていたのです。「やばいかな?」と思いましたが、電話で応答できる程度には冷静で、受話器を置いたあととりあえず止血しようと絆創膏を3重に巻いて患部を保護しました。そして作業を再開…したかったのですがすぐに絆創膏の下で血だまりができてしまいます。3回ほど絆創膏を貼り換えましたが血は止まらず、約10分後も状況が変わらなかったため自分で総務部に連絡し「病院に連れて行ってほしい」とヘルプを出したのでありました。

 

総務課長に連れて行ってもらったのは会社の産業医である整形外科で、処置の詳細は覚えていませんが消毒しガーゼと包帯を巻いてもらいました。その頃には血は止まっていて安心しましたが、会社に戻ると上司にすぐ労災に遭った旨を報告。労災に関する書類手続きも自分で行いました。今回は休業するほど重篤なものではないので、様式第5号を病院と薬局に提出するのみで煩雑な手続きはありません。

 

しかし軽微とはいえ労災は労災。社内の「当社で起きた労災一覧」という掲示板に今回の事例と私の名前が載ってしまい、しばらく恥ずかしい思いをしたことを覚えています。ちなみに研修も中断することなく翌日以降も続き、怪我の方も1ヶ月しないうちに完治し後遺症が残ることもありませんでした。

 

以上が軽微ながらも私の労災の体験談ですが、このケースの原因は「注意不足」によるところが大きかったと感じます。同僚を見て返事するのは作業を完全に中断してから行うべきでしたし、そもそも私の中で「危険な作業を行っている」という認識自体がほぼなかったと思います。予防に万全を期すならば切創防止手袋の着用などが有効でしょうが、それ以前の意識の問題ではないかと反省しています。とはいえ軽傷で済んだながらも労災書類手続きも経験でき、「自分の身は自分で守る」という意識も実感できた意味では、けしてマイナスな経験ではなかったと今では思います。

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