退社時間を改竄してまで残業を認めない

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現在の勤務先は、国内自動車メーカー各社へ自動車部品を納入しています。何だかんだと不満を抱えつつも、勤続23年になりました。決して満足出来るものではありませんが、40代で年収500万円ほど貰っているので、転職を考えても転職先で給料がどう変動するのか分からないリスクを考えるとなかなか踏み切れないもどかしさがあるのも事実です。

 

そんな現在の勤務先も、残業問題については過去に「違法なもの」として労働基準監督署から指摘を受け、是正措置を命じられた経緯があります。所謂「残業代未払い」と言うことになるのでしょう。誰か社員の一部から、労働基準監督署へ訴えたのでしょうか。そうでないと、労働基準監督署もなかなか動いてはくれないと思います。

 

労働基準監督署から指摘を受けた当時、勤務先の就業時間の管理は、昔ながらの紙ベースのタイムカード。出社時と退社時に社員通用口に設置された機械で、紙に打刻するスタイル。定時である午後5時を過ぎても普通に仕事をし、多くの社員は午後8時や9時に退社しています。しかし、当時の勤務先には「残業」と言う概念が無いがの如く、残業申請をする社員は無く、逆に残業代を貰ったこともありませんでした。

 

その状況に不満を募らせた社員が、労働基準監督署へ訴えたのだと思います。是正措置を命じられた勤務先は、半年分遡って一般社員へ残業代を支払ったのです。しかし企業と言うのは、残業代を減らす為にあれこれ手を考えるものだと改めて思わされました。先の是正措置以降、勤務先は就業時間の管理を、紙ベースのタイムカードから電子カードを用いたデジタル管理と変えたのです。また形式的には、残業申請を受け付ける様になりました。

しかし、残業代未払いの状況は相変わらずでした。逆に考え方としては悪い方向へ向かってしまったのではないかとさえ思います。

 

そもそも、残業しなければならないのは、仕事を効率良く出来ていない現れだとする雰囲気が蔓延っている為、滅多なことでは残業申請を提出する社員は現れません。一般社員は5時の定時を迎えると、一旦電子カードに退社時間を打刻し、デスクや作業場へ戻って仕事を続けるのです。誤って定時に打刻を忘れてしまい実際の退社時間に打刻すると、翌日総務課から内線が入り、「残業申請されていないので、定時に修正します」と告げられるのです。データは後から何とでも修正が出来るらしいのですが、実際の退社時間を知っていながら、定時退社へとデータを修正する行為は、明らかな改竄なのではないでしょうか。世の中抜け道と言うものが、次々と出てくる様ですが、また社員の誰か労働基準監督署へ訴えてくれれば良いなと思うこの頃です。

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