ブラック企業と認定した違法行為

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転職

ある日用品関係の会社に転職しました。知人が以前取引していた会社でしたので、知人に評判を聞いてみたところ、「やり方をもう少し変えればもっといい会社になると思うんだけど」という反応でした。まあ、ある程度知名度のある商品も出していたので、それほどひどくはないだろうと入社することにしました。

 

同族会社だということはわかっていたのですが、入社してみると同族会社というよりはただの家庭内手工業のような会社でした。社長は男性で、社長の奥さんが副社長。この副社長は肩書だけのようで一度も見たことがありませんでした。常務が息子(兄)で、専務が息子(弟)、営業本部長が社長の姪という完全に身内で固めた会社でした。

ブラック企業?

ちょっとブラック企業っぽいなあと思っていたのは、「ちょっと前までは病欠をする際に、どんなに熱があっても一旦会社に来ないと休めなかった」と先輩社員に聞いたことです。

ブラック企業を自分で実感し始めたのは、商品にちょっとしたトラブルがあって、それを社内で作業しなければならなくなったのですが、「業務終了後全員で作業」という命令が出たことです。当然残業代はありません。これが4日ほど続きました。4日のうち、1日どうしても外せない私用があったので、直属の上司に断わって帰ったら、速攻携帯電話が鳴り、「今すぐ戻ってきて作業しろ」と部長から電話がありました。これで完全に普通の会社ではないことが分りました。

ブラック企業の違法行為

その後まもなく、最終的に私がこの会社をブラック企業だと認定した出来事が起こります。

この会社はとにかく物流と生産のオペレーションが原始的で、何かというとオフィスで作業、月に二回は工場で作業ということがしょっちゅうでした。工場での作業は朝7時にオフィスに集合し、車で茨城の工場まで連れて行かれ、帰りは21時近いことがほとんどで、早朝手当も残業手当ももちろん出ません。

 

ある日の作業で、とんでもないことをさせられました。商品のロットナンバー、つまり製造番号を消す作業をさせられたのです。この製造番号を消してしまうと、何年何月に製造したものかが誰にもわからなくなってしまいます。それを消して販売しようとしているのです。よく、会社ぐるみでの証拠隠滅とか、犯罪とかいう話がありますが、

「ああ、こうして社内で命令を断れずに犯罪の片棒を担いでいくのかなあ」と怖くなった記憶があります。

 

厳密に言うとそれが犯罪なのかどうかは私には判断できません。しかし、業界で30年近く働いてきた経験から言って、そんなことをすることはありえないのです。これで完全にブラック企業認定です。もはや一刻も早くこの会社と手を切らねばならないと思った私は、早々に退職の手続きに入りました。この会社にいたことは私の経歴から消したいほどのブラックならぬ黒歴史です。

 

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