労基法違反のサービス残業  罰則強化を希望

アフィリエイト広告を利用しています

サービス残業

残業代が定時以降全てカットされているわけではないですが、私が今の職場に転職してきた当時、残業代の計算が30分単位でしか承認されませんでした。定時は17時ですが、それ以降の残業時間は30分単位でカット、しかも前日までの上司への事前承認が必須です。例えば、18時29分まで業務に従事していたとすると、残業代として計上されるのは18時までの60分、あとの29分は無給となります。この29分はサービス残業と言えるでしょう。

 

当時は転職したてだった事もあり、雇ってもらっているという遠慮や感謝の気持ちもあり、そこまで問題視していませんでした。しかし、今の職場では接客が主な仕事なのですが、「お客様や地域の方にもっと喜んでもらおう」などの社会的あるいは人としての献身的な姿勢が一切ない会社で、尚且つ経済的にカツカツな経営状況にある事もあり、必要な経費すら削っているので、お客様に気持ちよく過ごして頂ける環境作りにかけるお金もなく、加えて私たち社員にもサービス残業をさせて人件費を削っているような器の狭さに心底がっかりするような場面に幾度も遭遇しました。経済的にカツカツなのはどこも同じかも知れませんが、無給で残業や長時間労働を強いるのは、非効率で時代錯誤とも言えます。

労基法違反

頑張って仕事に打ち込んでいる割に月の手取りも少なく、さらにサービス残業で追い討ちをかけられ、ある時期から心身ともに疲れが取れなくなってきました。やる気も失せて、会社にただいるだけで給与が発生するんだからと、重い腰を上げ上げ、仕事に行くようになりました。同僚にも同じ空気が漂っています。これではいけないと思い直し、地元の労基に相談すると、半年後に労基の臨時査察が入り、毎日30分単位での残業カットが労基法違反であり、今までの未払い残業代を支払うよう、労基からの是正勧告を会社が受ける事になりました。

 

しかし残念ながら会社の方は、今までの残業代を支払いたくないのか、債権放棄の書類に捺印と署名を強要したり、今後は毎日の残務計算を30分から10分単位にしたり(カットすることに変わりはない)と、改善が一向に見られません。本当に仕事を辞めたくて仕方ありませんが、私にも生活があること、今から入ってくるであろう後輩や、後に残される同僚にこれ以上自分と同じ嫌な思いをさせたくない気持ちがあるので、問題が解決するまでは辞めるのをとどまっている状態です。

 

せっかく是正勧告を受けて、正しい方向に舵を切るチャンスなのにも関わらず、労基法違反を反省する気もなく、危ない橋を渡るような経営のやり方に、驚きを隠せません。年長者は挨拶やホウレンソウが大事、君たちには常識がないと口を酸っぱくして言ってきますが、法律を遵守する気がない人たちの方がよっぽど非常識だと私は思います。

罰則強化

労働者を奴隷のようにしか扱えない経営者に対して罰則を今以上に強化する必要性を感じます。他国との働き方の比較についての議論も最近盛んで、このままでは日本は世界から取り残されたまま衰退していくのではないかという危惧も、だんだんと現実味を増してきているようにも感じます。今以上に罰則を強化(例えば罰金の増額や求刑の長期化、書類送検などへの段階の短縮)することで、効率的に利益を生み出せるような労働システムの浸透や、経営者、労働者ともに労働環境に対する意識を高める引き金になればいいのになぁと思います。

おすすめの記事