サービス残業
もう10年以上も前になりますが、2003年から2006年まで、私が20代の頃に契約社員として勤めていた(仮称:N社)では、時折サービス残業がありました。仕事内容は電話による内勤営業でした。(テレフォンアポインターとは異なります)
この会社が本当にひどい会社で、サービス残業は当たり前、サービス残業代を支払ってくださいと言っても「あんたは自分の立場わかってる!?ヒラどころか、契約社員のくせに」と口汚く怒鳴られてきました。こんな調子でしたので、その会社の上司は社員を奴隷のように扱っていました。
パワハラ
その中でも反りの合わなかった上司(女性)が、「あんたが悪いのよ!どこをどうすればあんたみたいな人間になるの!?両親はどんな顔をしているの!?」と、仕事とは関係のないことまで怒鳴り散らしてきました。私は元々気が強かったので、「課長、今のお話と仕事のこととは、関係がないのではないでしょうか?私の両親は私をちゃんとしっかりと育ててくれたと思っています」と言いましたが、その上司は「ああ言えばこういうやつね。どう育てればあんたみたいな上司に口答えする人間になるのかしら!?」と、マシンガンのように怒鳴られました。
自宅に帰って家族に相談しても家族は「仕事とはそういうもんだ」「お前が甘いんじゃないか」と、特に父には味方をしてもらえませんでした。それでも私は証拠として上司の怒鳴る様子を録音し、その会社の本部と、それだけでは無駄骨になりますので労働基準監督署に証拠を持って通報しました。すると、サービス残業代を支払ってもらえましたが、1ヶ月分の給料を手渡されて解雇を言い渡されました。
一人解雇すれば(厄介者を消せば)終わると思っている会社だったのです。正直にいますとあの会社が存続していること自体、不思議に思いますが、実はN社はその業界ではトップの大手なのです。弁護士も雇っているのでしょうから、潰れることは考えにくい会社です。
その影響が間違いなくあると思いますが、他の会社でも何故かうまくいくことがなくて、辞めさせられたりして職を転々としてきました。この社会は職を転々とする=ダメ人間とみなす社会です。
鬱病と発達障害
現在私は鬱病を患って自宅で療養しており、その上、発達障害(アスペルガー症候群)があると診断され、うつ病は周囲に理解されてこなかったことによる二次障害だとわかりました。間違いなく、それはあの会社と上司の罪が大きいです。私は受けるべき支援を受けられず、一人で会社と戦ってきました。
流石に家族は、私が障害者だったとわかると少しだけ態度を変えていますが、あの会社には今でも謝罪をして欲しいです。会社でうまくいかず、定時に帰ろうとすると白い目で見られ、その人たちの多くは私のように発達障害者だったということは多いと思います。
労働基準監督署のあるべき姿
真面目に働けるのに、言いなりになる人を利用してタダ働きをさせて、人間扱いをしない、このような会社がある限り、某会社のように過労死をする犠牲者が増えるでしょう。人間は会社の奴隷ではなく、会社と従業員は対等な関係であり、仕事をきちんとしたからには給料を支払うのは当たり前のことです。それをもっと勇気を持って主張・通報できるような社会になるよう希望しています。そのための労働基準監督署です。