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ブラック企業というと、対価に見合わない労働時間や単身赴任、にも関わらず企業福祉や長期雇用保証がなく若者を使いつぶすような企業のことを指します。しかし、現代の社会においては、例え企業福祉や長期雇用保証があったとしても、長時間の時間外労働をさせるだけでもブラック企業と言われてしまいます。電通のニュースを見て、背筋が凍った経営陣は多数いるはずです。

 

そんな長時間の時間外労働をさせるのが当たり前になっているのが、建設業界です。いわゆるゼネコンです。私の周りには、何名か大手ゼネコン勤務の友人がいますが、その体制は本当に酷いものです。朝は5時台には家を出て、帰宅は深夜。帰れないことはざら。「2週間後からマレーシアに行ってくれ」と、突然の単身赴任宣告。休日はゴルフコンペ強制参加。夜明けまで業者との飲み会に強制参加。怒声、罵声は日常的。時には職人と一緒に肉体労働。有給は勝手に使われていたりと、挙げればキリがないほどに、聞けば聞くほど酷い職場環境です。残業時間は少なくとも100時間。一ヶ月休み無しなんてこともあります。

 

また、現場が忙しい時期に召集され、忙しい時期が終わればまた忙しい現場に召集されるというのを繰り返しているので、いつでも忙しいのです。「このプロジェクトが落ち着いたら・・・」というような忙しさの波がありません。電通のニュースを見て、「100時間なんて普通だよ。」とそれで自殺に追い込まれてしまった女性に驚きさえ感じている様子を見て、かなり神経が麻痺してしまっているなと心配になりました。

 

そんな劣悪な環境の中で、社員たちもストレスが溜まり、身体を壊していっているようです。そのストレスは部下にぶつけられます。友人は、仕事中に無茶難題を押し付けてくる上司に対して少し意見を言っただけで、お腹を思い切り蹴られたそうです。その上司は、他にも何人もの部下に手を出していました。また、身体の疲れが別の上司に無理矢理飲みに連れて行かれ、スナックで座りながら眠ってしまっていたら「起きろ」と怒鳴られマイクで頭を殴られたそうです。(そのスナックやクラブに夜な夜な連れて行かれるというのも、業者との癒着があるのか怪しいところですが・・・)

 

給料を貰えていれば、福祉がしっかりしていれば、それでホワイトなのだろうか。そんなことは決してありません。結局、その友人も身体を壊したり、心を病んだりしたながらも続けていますが、バブルの時代の古い体制をそのまま続けているゼネコンは今すぐに体制を改めるべきです。

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