診断書を書くまでやつれたブラック企業からのパワハラ

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あれは本当にきつい体験でしたが、今思えばあれがあったからこそ次に踏み切れたと思っています。

 

私が勤めた職場は俗に言う「体育会系」の職場でしたが、その方向性はどちらかというと精神的にきつくなる感じではありました。でもそれは、ある特定の人であって、企業自体にはそのような資質があるわけではなく、働き始めた時はすごく楽しく感じていたのです。実際それ以外の人とはとても仲良く、目標に向かって前向きにすごし、その目標を達成した時はお互いに喜び合って次に向けて取り組めていたものでした。

 

その流れが変わったのは新規事業に取り組み出した頃でした。もともとこの依頼があったのは私から打診したわけではなく、よくある上からの人事異動であり、この事業がしたくて始めた仕事ではありませんでした。ですが、新規に立ち上げる仕事に関われるというそのやりがいだけでなんとか心と保っていたと記憶しています。

 

当然新規事業ですからだれもやり方を分かっておらず、手探りで進める部分もありました。そのため、勤務時間外に労働を余儀なくされ、仕事をした当初は思わなかったブラック企業並みの労働環境になってきたと毎日思わざるを得ないほど過酷にもなりました。

 

加えて、私を異動させた上司がストレスの為か私の失敗ばかりを気にするようになりました。ひとつ失敗があるとすぐにクレーム、指導に入り、というと形は良いですがその中身はほとんど汚い言葉の連発で、この時点で本当にブラック企業を感じざるを得ませんでした。

 

企業がその様に社会や人に思わせるのは、企業自体の特性ではなく、そこで働く人がそう感じるためであり、ブラック企業になる理由は必ず人が絡んでいると、この体験でとても理解しました。

 

その指導は数カ月続き、更に深夜残業も続いていたのでついには体調を崩してしまい、仕事に行けなくなってしまいました。心労も重なり今後をどうするか考え、まずは医者に診てもらうのが大切と家族から言ってもらい、診断された結果は「うつ病」でした。いろんなニュースを見てきてうつ病の人が本当に多く、世の中はますます大変だと思っていたところでしたが、まさか自分自身がなってしまうとはとてもショックでした。

 

診断書を会社に提出し、休職。会社の人事からはこの先どうするかを尋ねられ、正直その上司とは働くことができません、と気持ちを伝えたところ、それではその上司が嫌いだからうちでは難しいですねという話になり、このような企業ではこの先働けないと思い、退職する道を選びました。

 

その上司だけがきついのかと思っていましたが、人事の言い方もきつく、何故か人は、一度自分の中で物事に対するとらえ方を決めてしまうと、全てがそのように見えてしまうのか、はたまたその人事もそういう人だったのかは今もわかりませんが、とにかく今思うのは、例えばもし回復したので続けたいということでそのまま続けていたら結局人事にも良い様に扱われてしまったのではないかと感じています。

 

人と向き合うのは本当に難しいものですが、それでも、自分と合わない人や、自分を攻撃する人とは、あえて離れる選択をする方が大切なこともあると、今はすごく感じています。

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