転職はセクハラが原因 女性に技術職は難しい

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30代の主婦です。高等専門学校の電子工学科を卒業し20歳のときに大手食品メーカーに就職しました。仕事内容は工場の保全作業や新しい生産システムの設計などの技術職で、10人の職場に女性は1人でしたが高専時代から男性の中で生活していたので気になりませんでした。

 

工場には女性が少ないため働き始めるとほとんどすべての課の飲み会に呼ばれました。職場の上司に他部署に顔を売るのも仕事だと言われたのでできる限り参加するようにしました。

 

しかし、お酒の席では恋人はいるのか、スリーサイズ、初体験はいつかなどセクハラな質問をされ嫌な気分になることが多かったです。当時は今よりもセクハラに対して世間の意識は低く、私もこんなものだと諦めていました。セクハラをうまくかわすのがデキる女だと自分に言い聞かせ、いやらしい話にも嫌な顔はしないようにして耐えていました。

 

転職を考えるきっかけになったのは自分が働いていた職場の上司に酔った勢いで体を触られたためです。入社して1年ほどたったころの飲み会の帰りで、普段は真面目な副主任はその日いつになくテンションが高かったのを覚えています。次の日が早番だった私はみんなより先にお店を出たのですが副主任が送ると出てきました。

 

駅までの暗い道でまず服の胸元からブラの紐を引っ張られました。赤いチェックの見せブラが彼の心を刺激してしまったようで、やめてくださいと冗談のように言っても行動はどんどんエスカレートしました。コインパーキングの車の陰に無理やり連れ込まれキスされ服の中に手を入れられました。

 

職場内で気まずくなるのは嫌だったのでどうにか冗談ですませたかったのですが、さすがに身の危険を感じ彼を思いっきり押しのけて駅までダッシュしました。次の日、定時になって副主任が私のほうにやってきました。酔っていて悪いことをしてしまったと謝られました。

 

怒りと恐怖が再びこみ上げてきましたが副主任は結婚したばかりでした。事を大きくしないために私は何も覚えていないフリをしました。副主任は安心したようでそれからは私がセクハラを受けているときには助けてくれるようになりました。

 

しかしそのあとも工場内のいろいろな人からセクハラを受けました。胸にグレープフルーツを押し当てられたり、1人用の狭いエアシャワーに無理やり入ってきたり働くうちに心が疲れてしまいました。技術者になるために勉強して希望通りの仕事を手に入れたはずでしたが、男性の中で若い女性が働くことは難しいとよく分かりました。

 

結局2年働いてから転職を決意し、CADのスクールに1年通ってからCADオペレーターとして働き始めました。CADの仕事に不満はありませんでしたが志を貫けなかったことは悔やまれ、今でも女性の技術職の人を見ると尊敬してしまいます。

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