40代高卒が転職!超学歴社会の中へ

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私は家庭用品の販売員から事務職へ転職した40代の女性です。デスクワークって、仕事がデキる女性のように思い、私にとってあこがれの職業でした。それいに、重いものを運ぶ家庭用品売り場は40代の私には体力がきつくなってきていました。高卒の私でも手が届かない企業にもしも転職出来たなら。なんて思いながら、パソコン教室や英会話教室、各種資格の習得に努めながら企業の募集、採用試験の時期をうかがっていました。

 

正社員の中途採用時期も4月が多いだろうと見込み、1月からハローワークに通いつめて事務職を探しました。6社目の採用試験で、こんな私でも採用してくれる高嶺の花のように思っていたな企業に採用されました。販売員を辞める時、転職で辞めるという申し訳ない事態にも、心から前途を祝福してくれて涙が止まりませんでした。

 

しかし、実際新しい会社で配属されてからは思いもよらない辛さを味わうことになったのです。「高卒」という学歴、前職が「販売員」という事を話せば一瞬で周りは凍り付くようでした。40代という年齢の新入りという状況は不思議とあまりハンデとは思われていないようです。それよりも周りは、「○○大学出身の○○さん」といつもいつも会話に出身大学を語られ、超学歴社会だったことに驚きました。

 

同じ4月に入社した中途採用は私一人、他の新卒採用の人はそれなりの大学の出身で、最初から同期の輪の中には入っていけませんでした。出身大学のレベルで人をみられ、ましてや高卒の私は仕事の結果でそれを一生覆せないように思い込み、それが最初の絶望でした。

 

他にも、持ち家じゃない事、親の職業、兄弟の学歴さえもうかつに言ってはならない雰囲気です。そもそも、一目見ただけで洋服、持ち物が私だけ浮いています。みんな自分の給料を全額自分投資につぎ込めるほどの家柄の方の集まりのような気がしました。

 

みんなそろいもそろって、しぐさ、言葉使い、すべてが気品があり過ぎて気持ちが悪いとすら思いました。もちろん、私の事をみんなは気持ちが悪いと言っているでしょう。私が部屋に入るとみんな会話をピタッとやめます。私の事を話していたことを露骨に突き付けられる毎日です。

 

会話に入れてもらおうとするにも、ブランドものや、セレブに流行りの話題に疎い私は返答に的外れな事を言うか、

 

「ごめんなさい、私疎くて知らないんです、今度見てみます!」

 

と明るく返しはするけれど、とても残念な表情で見られます。昼休みは、みんなそろって3800円のグルメなランチを毎日食べに行ったり、私はコンビニ弁当を一人で食べている姿を人に見られる前に早く喉に押し込む日々が続きました。最近は昼食をとる事すらしていませんでした。

 

まあ、毎日高いランチに誘われても困ります。どっちにしても、私には場違いな職場でした。私は次第に話すことが出来なくなり、言葉も心も閉ざしていき、半年で上司からも同僚からも完全に孤立してしまいました。

 

この会社では、ボーナス前の時期に、まずは自己評価を提出して、それに対する上司や経営陣からの評価をいただくという「通知表」のようなものが出されます。私は「上司や同僚とのコミュニケーション能力」が最低評価されていたのを見た時、この会社を去る決意をしました。せっかく資格も習得したので、今度はパートでもいいので自分の丈にあった会社の事務職に転職しようと準備しています。

 

販売員だった頃の私に戻りたい。

ブランドものの自慢より、セールで安く買った事の自慢をし合いたい。

自分の事や家族の学歴も哀れまれる一生を過ごしたくない。

 

もしかすると、中には周りに合わせているだけでブランドものや学歴に執着しているフリをして生き残っている人が居るかもしれません。少し待つと新しい風が吹くかもしれません。ですが、私は新しい風を待てないほどギリギリの精神状態です。

 

もし、早くに転職先が見つからなくてもこの会社は辞めようと思っています。

 

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