20代後半で転職を経験していますが、大学を卒業して3年と4か月なので時期としては今でいう第2新卒なのかもしれません。当時はそのような言葉はなく中途採用したときはかなりの覚悟がいる時代でした。
最初に入社した会社を転職するとは思ってもいなかったので、両親の反対も強くかなり難航しましたが、そのまま勤務していると精神的におかしくなりそうでしたので納得してくれました。
転職するときによくいわれるのは人間関係ですが、まさしくそれが大きな理由です。配属された職場は研究部門でしたが、中小企業でしたのでこじんまりしていて最初はいい雰囲気の職場だと思っていました。
ところが入社してから3か月後に属していた業界は順調でしたが、売り上げ規模として下位に位置していた影響で赤字に転落してしまいました。それをきっかけにリストラが計画され、研究部門も例外ではなく人を減らすことになりました。
新人でしたのでリストラはないなと思っていましたが、職場の人が急によそよそしくなり仕事を教えてくれていた先輩の態度も一変し話もしなくなりました。しばらくすると製造部門への異動を言い渡されました。入社した同期は研究職でしたが、希望通りいかないことはわかっていたので気持ちを整理して異動に応じました。
その職場では自動機の保守が専門のところだったことからベテランの人が多く、かなり言葉使いが荒いところでした。直属の人に仕事を教えてもらうことになりましたが、自分が大卒ということもあることが面白くないらしく見て覚えろ的な指導方法でした。当然失敗もありラインを止めることもありましたが、なんとか休日出勤して対応していました。当然一人で出社し、当時はサービス残業あつかいです。
そんな時期を1年間過ごした時に、地方の工場への出向が決まりました。信州にある工場ですが関連会社で知らない土地への数人でいくパターンでした。出向期間は1年でしたので今の職場よりはましかなと思い応じました。そのころには転職を視野にいれていたので嫌になればすぐに辞める気でした。
出向先の人達は地方の方で応援にきたという位置づけでしたので親切な人達で助かりました。しかしながら一緒に行ったメンバーとは話が合わず、宿泊先では一人離れたところにさせられてしまいました。
出向期間中はメンバーに黙って転職活動をすすめていたので好都合でした。1年後に元の会社に戻されたときは、すでに転職先が決まっていたので会社に報告したところ裏切り者扱いにされ、歓送会も開いてくれませんでした。この時期に人生で大きな決断をしたと思っていますが、正解でした。
職場でつらいとき、特に人間関係はどこの会社にいっても同じだというひともいますが、環境が変われば良くなることもあるので転職はよいものだと思っています。