仕事に自信を失くしてうつ病の一歩手前に

うつ病の一歩手前まで行ったお話です。私は大学を卒業後地元の企業で契約職員として働きはじめました。はじめのうちは、充実した日々を送っていたと思います。仕事内容が興味のある分野でしたし、上司が理解のある人でしたので、私の裁量でプロジェクトを進めることができたからです。

しかし、上司が代わり、だんだんストレスを感じることが増えました。まず今まで正職員の仕事だったものが、私に回ってくるようになりました。「任される業務量が増えるのは、信頼されている証」と嬉しい反面、今までのプロジェクトの量が減る訳ではありませんので、残業が増えていきました。

ほかの部署から異動してきた同僚(正職員)はゴルフ好きで、定時で帰ることを生きがいにしている人でしたので、その人の仕事も回ってきました。でも、その同僚は要領がよく、上司ともうまがあい、なんとなく「この仕事あなたの仕事じゃないですか。」とは言えない空気がありました。

私自身も「プロジェクトは課全体で取り組むもの。自分の仕事かどうかで分けるのは良くない」と思っていましたので、「もう少しこの仕事もしてほしいなー」と思う気持ちを押さえ込んでいました。

しかし、ある日以前から私の担当だったプロジェクトでミスがありました。お客様からの厳しい指摘があり、発覚したミスでした。今思うと連日の残業で疲れていたんだと思います。

上司からも指導があり、私は大事にしていたプロジェクトのミスが本当にショックで自信を失ってしまいました。それから、オフィスで集中できなくなりました。夜に眠れなくなり、ご飯の量も減りました。

特にひどかったのが朝起きられなくなったことです。しかし、自分ではただ落ち込んでいるだけだと思っていました。「早く吹っ切らないと」と焦っていましたがうつ病になりかけているとは夢にも思いませんでした。

私の異変に気付いてくれたのは自分ではなく、母親でした。母は自分も産後うつ病で苦しんだ時期があったので、私の様子を見てピンときたそうです。母と一緒に、以前母の通っていたメンタルヘルスの病院を受診しました。

「結果はうつになりつつある」とのことで、驚きました。そのあとの診療していただいた先生に「自分の心の声をきくことは悪いことではないんですよ」と言われ、今まで我慢していた感情がわっと押し寄せてきて、胸がスッとしたことを覚えています。その後ストレス解消のためにマラソンを始めたためか、うつ状態からは回復しましたが、うつはだれでもなる可能性があるとそのとき実感しました。