心療内科の医師が転職まで導いてくれました

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10年前の転職

私が転職を決意したのは今から10年前になります。今の勤務先に転職してから5年が経ちまして今は公私共にとても充実した日々を過ごしておりますが、前の職場では5年間近く苦節の時代をすごしました。

転職を漠然と決めたのはある時期から会社の経営方針についていけなくなったからです。10年前の11月のことでした。経営陣からの社内通達があったのですが、これが衝撃的すぎました。

その内容はある部門をリストラ目的でばっさりと切り捨てることになったという趣旨でした。しかも部門の廃止、サービス提供の終了はその年の12月に断行するということです。私はこの部門にいなかったのですが、社内では半年前までは主力の1部門だとか言ってたのにです。

この性急な社内通達は2ヶ月後には職員が切り捨てられるってことと何より、今この部門のサービスを満足して利用されているお客様を無条件に切り捨てるってことを意味しています。

この部門は私が勤める支店では毎月安定した売上高と粗利益を確保していましたから、廃止する必要は無かったにも関わらず、12月31日をもって事業が無くなります。

無理やり無職にさせられる職員達、サービスを受けたくても受けられなくなるお客様方。これを見続けるのがとても不条理で辛かったです。

会社の合併

そしてこの会社はその後、1月に倒産寸前のところを同業他社との合併・・・。本質的なところでは吸収合併そのものという形で社名がなくなります。合併により、1月からは私に目をかけてかわいがってくれていた支社長は別の地域へ転勤、

部門の運営に関する意思決定会議だった地域のブロック会議に参加していたメンバーも座長を勤めていた部長が2月に辞職して以降、次々と人が辞めていき、1年後には会議のメンバーが半数を切る事態になっていました。責任者もいないのに会議は残るという異常事態です。

現場でも色々と様変わりしました。家に帰る時間が元々遅めの会社でしたが、合併後はとんでもない時間まで仕事をさせられるようになっていました。

職場を出るのが0時過ぎて日付が変わることもざらになりましたし、終電で帰れず、妻に車で迎えに来てもらったりする日が増えてきました。あまりに帰れないので駅まで移動するのに使っていたバイクを使って通勤をする日々になりました。

1年後にはだんたん体調もおかしくなってきていました。慢性的に頭痛がしますし、何をやっても失敗する、細かいミスが続出するようになっていました。

自分でも何故そうなのかが理解できないのですが、ミスをやらかしてしまいます。それを合併先からきた新しい上司や同僚からネチネチと細かく言われ続けるようになります。

社内での力関係は吸収されたほうが弱いため、言われ放題になりがちでしたから仕方ありません。最終的には、理由も無いのにいてもたってもいられない悲しい感情がこみ上げてきて、泣き出してしまうという事が起こるようになりました。

心療内科へ通院

あまりに酷いありさまだったので、これはもしかしたらと思い、気は進まなかったのですが心療内科へ行ってみました。医師からは力強く、他人のことを気にしなくてもいい、自分が楽になれるように考えてみてと、アドバイスをされながらお薬が処方されました。

この心療内科のクリニックは遠かったのですが医師の対応が私には合っていたようで、今の状況を客観的に見た場合にやはり厳しい環境であることや、同じ男性としてキャリアを前提として色々なことを考えた場合に、言葉に言い表せないけれど辛いという感情などを丁寧に汲み取って頂けました。

勤務先は不定休でしたが何とか日時の都合をつけながらクリニックに通いました。吐き気などの副作用が出ないようなお薬に変えてもらいながら約2年間ほど通院をしました。非常に辛い日々でしたが、この医師が開業したクリニックに通っていなかったら今の私はありません。それくらい大事な場所でした。

会社の異常な人事

転職を明確に決心したのは社内人事で明らかにえこひいきされている合併先出身の方が一気にジャンプアップして副支店長になった事です。この反面で元々の副支店長は支店の営業不振等々を理由に降格でした。

私も同様の理由で2階級も降格。これによってお給料は約2万円のダウンです。元々そう高くもないお給料でしたが、長年勤めて徐々に上げてきたものがこんなつまらない理由で大幅ダウンです。

もはやここまでだと思いました。この時7月下旬でしたが年度内での転職を決意しました。私だって、会社のために働きたい、お客様のために働きたい、ひいては地域のために働きたい、そうすることが回りまわって皆さんの幸せになるんだっていう気持ちがありました。

しかしその拠点となる会社がこの有様では適切な商品をお客様に届けることは不可能だと判断しました。その3ヶ月後には転職先が決定し、その年の12月に転職が実現しました。今は通っていた心療内科の医師の先生からも通院をする必要がないくらいに回復しているとお墨付きも得て、新しい環境で健やかに暮らしています。

 

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