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人間ですからときには怠惰な態度で仕事してしまうのは仕方がないと思うのですが、私が働いている職場は毎日のようにグータラな態度で仕事する人が多くて不満なのです。取引先が来社しているのに大あくびしながら出迎えるのはまだいいほうで、酷いときには昼休みでもないのに自分の席で携帯型ゲーム機で遊んでいる人までいます。

 

それでも社長と一部の社員が優秀なので毎年のように黒字営業ができているのですが、就業規則が機能しておらず各々が適法の範囲内でやりたい放題という有り様です。私は入社当時から真面目に働いているので、わざと手を抜く人たちを見ていると徐々に腹立たしさを覚えるようになりました。

 

後輩の立場である私が先輩に向かって説教したこともありますが、一向に改善の兆しが見えなくて自分の努力が無駄なもののように思えて涙が出そうになることすらあります。私だけが真剣になっていれば良いのだと言い聞かせながら数年間同じ会社で頑張ってきましたが、最近では少しずつ限界が来そうになり自分でも何をするのが正しいのかわからない状況です。

 

そんなことを強く思うようになったのは、不真面目な同僚が引き起こしたトラブルが原因でした。私と二人人組で某プロジェクトを進めていて納期が迫っているにもかかわらず、同僚は恋人とのデートがあるからと言い残して終業時間ちょうどに退勤したのです。

 

それからというもの、私は朝の4時まで頑張り何とか成果物を完成させて寝ないまま客先まで納品に行きました。アフターファイブを楽しみ10時間も眠ったという同僚は、元気ハツラツな状態で私に同行しました。客先からは私の元気のなさを心配されただけでなく、その場に居合わせた同僚が私の目の下のクマを笑ってきたのです。

 

場の空気が和んだものの、私は腸が煮えくり返る思いになり帰社するときには社用車の運転を同僚に任せました。あまりにも腹立たしかったので、冷静な判断ができず運転中に事故を起こすかもしれないと思ったからです。

 

とうとう我慢の限界に達した私は社長に起こったことを報告しましたが、社会とは理不尽なものであると言っただけで何も対策しようとはしませんでした。黒字経営が続いている間はそれで良いのかもしれませんが、一度経営が傾いてしまったときに怠惰な従業員ばかりを抱えていれば大変なことになるのは目に見えています。社長の優しい人柄に惹かれて入社を決めたようなものですが、そろそろ耐え切れないです。

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