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経理担当者は倹約家であるべきという持論を私は持ちますが、どうやら職場の勤続30年のお局様は違う見解の持ち主だったようです。経費を計上するときには彼女に一声かけなければいけないルールですが、これはどこの会社でも同じようなものだと感じるのでスルーできます。

 

しかしながら、個人的に問題視しているのは彼女の経費の使い方です。社内には使用目的が謎な備品が大量にあるのですが、それらは全て経理担当者であるお局様が会社のためにという根拠を持ちだして購入したものです。

 

挙げればキリがありませんが、とりわけ気になるのは小学校で使うような黒板のミニサイズバージョンです。ホワイトボードで事足りるにもかかわらず、製造業者が新商品を開発したという噂を聞きつけると同時に社長を言葉巧みに説得して発注したというわけです。話の上手さは社内で右に出るものがいないために、それらしい理由を挙げられたら誰も苦言を呈することができません。

 

他にも私からしてみれば無駄遣いにしか思えない珍しい文房具も数多く備品として購入されてきましたが、結局はスタンダードなものばかりが多用される有り様です。年間の経費の無駄を社長も知っているはずなのですが、どういうわけかお局様に指摘する様子がありません。

 

年間の経費の予算の決定権はお局様にあるようですが、そのせいで経費の計上額が業界平均より多くなり何度も税務署から目をつけられて税務調査に入られています。そのときは彼女が対応するのが筋だと思うのですが、実際は後輩である私に押し付けられて毎回のように説明資料の作成に追われています。

 

お局様には早く結婚して円満退社して欲しいのですが、経理担当者として一流なので定年まで仕事を続けそうです。私の発言権が強まるのは何年も先のことになりそうなので、税務調査の度に胃に穴が空きそうな思いをするのかと考えると辟易してしまいます。社長が合意した上で経費を使っているので法律的にはルール違反していないことも拍車をかけて、お局様は完璧な経理ができているなどと自慢している始末です。

 

無駄遣いした分を私がフォローしていることには気づかないようなので、会社の今後が不安で仕方ありません。経営状況が傾きつつある今だからこそ、古い物を大切にする気持ちを持たないと大変なことになるはずです。しかし、人間は一度でも贅沢を覚えてしまうと生活レベルを落とせません。まさにお局様に当てはめられる論拠です。

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