睡眠障害になったのは自分に合わない仕事が原因でした

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長年勤めていた会社が突然倒産してしまい、私は仕事を失ってしまいました。前触れもなく本当にいきなりのことだったので、これからどうしたらいいのかわからず目の前が真っ暗になってしまいました。退職金も出ませんでしたし、まさかこんなに急に仕事がなくなるとは思っていなかったので、貯えもあまりありません。

 

しばらくは失業給付を受けられるとはいっても、これまでの収入より少ない金額しかもらえませんし、今後の生活のためにも早く次の仕事を探さなければいけないと思いました。会社では専門的な業務をしていたので、そのキャリアを活かした仕事を探していたのですが、なかなか自分の条件に合う仕事が見つからず月日ばかりが過ぎていき、ついに失業給付も終わってしまいました。

 

それでだんだん焦るようになってきて、もう自分の力で仕事を見つけるのは難しいのかもしれないと思いました。そこで、ある派遣会社に登録し、自分の希望を伝えて条件に合う仕事を紹介してもらうことにしたのです。ところが、私のこれまでのキャリアや希望とはまったく違う仕事ばかりを紹介されてしまいました。

 

「これは私にはできないと思います」と言ったのですが、「あなたなら大丈夫。これまでの経験があればどこででもやっていける」と説得されて、私もとにかく早く働かなければいけないと焦っていたので、派遣会社にすすめられた会社の面接を受けてみることにしました。そして、その会社に採用していただけることになりました。

 

正直言ってあまり気がすすみませんでした。なぜなら、前の会社は30人程度のアットホームな職場だったのに対し、その会社は何千人規模の大きな会社で、しかも私には全く経験のない業務を担当しなければならなかったからです。それでも、頑張って仕事を覚えればなんとかなると思い、新しい職場に通い始めました。職場の人たちは優しい人ばかりですぐになじめたのですが、いざ業務に取り掛かるとちゃんと覚えられるか不安になり、すごく緊張してしまいました。

 

そしてその夜はなかなか寝付けませんでした。緊張しているせいだと思い、仕事に慣れれば大丈夫だと思っていました。ところが翌日もその翌日も、夜ベッドに入っても眠りにつくまでに何時間もかかってしまい、明け方ぐらいにやっと眠れるような感じでした。しかも眠りが浅く、職場を歩き回っている夢を頻繁に見るようになりました。

 

これが睡眠障害の始まりでした。夜しっかり眠れないと、集中力がなくなり表情も暗くなりがちです。今までの人生で仕事を変えた経験は何度かありましたが、こんなことになったのは初めてだったので、心療内科を受診してみることにしました。不眠の原因は、仕事に早くなれようとするあまりずっと緊張して興奮状態になっているからだということでした。

 

とりあえず夜眠れるように睡眠薬を処方されました。薬のおかげで夜ベッドに入ったらすぐに眠れるようになりました。しかし、睡眠障害の原因が新しく始めた仕事のせいだと思うと、そのまま続けていく自信がなくなり、結局退職してしまいました。若いとにき夜更かしをしたいときなど、ずっと眠くならなければいいのにと思ったことがよくありますが、眠りたくても眠れないということがこんなにつらいことをこの時に思い知らされました。

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