睡眠障害になりやすい人は症状を悪化させやすい人

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私が睡眠障害になったのは、働き方を誤ったせいです。当時、私はイベント会社に勤めていました。担当するイベントを近くに控え、昼夜なく働いていました。労務管理上、労働時間に制限があるのは周知のとおりです。しかし予算にしても動員目標数にしても、これほど大きな企画を担当するのが初めてだった私は、上司の目を盗んではサービス残業、持ち帰り残業をしていました。

 

執拗に準備を進めていたにも関わらず、イベント前日に想定外のアクシデントが発生しました。イベント出演者がこちらの手配した準備物を確認したところ、不足が見つかったのです。慌てて、対策に走りました。不眠不休はもちろんのこと、何も口にすることはないままイベント当日を迎え、途中、片耳が聞こえなくなることはありましたが、たかが片耳をやられただけ、音はちゃんと聞こえると気にも留めず、無事にイベントを盛会のうちに終えることができました。翌日の片付けもちゃくちゃくと済ませ、一息ついた翌々日のこと、朝起きると体が動きませんでした。

 

出社時間を過ぎても起き上ることもできず、会社から電話がかかり、そのときは「すみません、すぐに出社します」と応えるのですが、やはり体は動いてくれませんでした。昼を過ぎてから会社から何度目かの電話を受けて、「体調が悪いなら、今日は休め」と言われ、ようやく出勤を諦めることができました。情けなくてとめどなく涙が溢れたことを覚えています。

 

それから一日、何もできませんでした。夜になっても一睡もできず、仕事のことを考えれば涙が零れ、翌日の昼前になって、ようやく体を起こすことができました。とりあえず職場に足を運べば、「まずは病院に行け」と叱られました。病院に行けば診療内科を進められ、予約が埋まっているので診察ははやくとも一週間後になると言われました。受診が遅くなったのはよくないことのようにも思えますが、その間に症状が安定してきました。

 

自覚できる主な症状は、日中、めまいがして立っていられなくなることと吐き気、毎夜、眠れないで朝の五時過ぎに三十分程度仮眠をとることしかできないことでした。心療内科で、医者に症状を説明すると、十中八九、無理をしたせいで自律神経が乱れている、そこから来る睡眠障害だろうと言われ、何種類かの薬を処方されました。薬には合う合わないがあるから、まず飲んでみて、それでも調子が悪いようならすぐに連絡してくださいとのことでした。

 

こうして私は睡眠障害になったのですが、今でも思うのは、私が睡眠障害になったのは私の働き方は下手だったからという実に自罰的な感想です。体を壊したのは自分のせいだと思っているせいで、体調がすぐれないときにも周囲に助けを求めることができず、症状を悪化させていきました。半年ほどしても症状は改善せず、それどころかフルタイムで働くことに、周囲に迷惑をかけるばかりだと限界を覚えて、仕事を辞めることにしました。

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