未だに残る男性優位の職場

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私が入社したのは6年前。入社するまでの私は、世の中はすでに男女共同参画社会が確立されおり、女も男も同じように扱われているものと思っていました。

しかしながら、いざ入社してみると昔ながらの男性優位の職場でした。

 

課長以上の役職に就いているのは男性社員のみ。男性であれば、部下からみても技量不足と思われる人であっても年齢が来れば昇進できるのに対して、女性はどんなに有能でもあっても係長どまりでした。

 

そんな会社ですので、もちろん未だに女性社員のお茶くみが健在。そしてこのお茶くみこそが私の一番の不満でした。

入社後、一番最初に引き継ぎを受けたのがお茶くみの仕事です。その内容というのが、始業時刻に余裕思って出勤すること。お湯を沸かしコーヒーと緑茶を用意すること。課内の社員それぞれの湯飲みを把握し、コーヒーか緑茶か本人の好みのものをいれること。それを配膳すること。これを毎朝お願いします。とのことでした。

 

さらには、お昼休み前に湯飲みを回収し、お昼休みになったらまたお茶おいれ、終業後には湯飲みを全員分洗うといのも毎日の私の仕事でした。

女性のお茶くみや雑用は、過去のもの。古いドラマの中の世界のことと勝手に思っていた私は衝撃を受けたのと同時に入社したばかりのこの職場に大きな不満を抱きました。男性社員が黙々とパソコンに向かい仕事をしている時に女性の私は、黙々と湯飲みを洗い続けているのです。男性社員はもちろん当然と思っているであろうことは正直今までの習慣から納得はいかないが理解はできました。

 

しかし、私が理解できなかったことは女性社員もこれを当然と思い続けていることでした。私が引き継ぎを受けたとき先輩社員が「やっとこの仕事から解放される」と発したとき、さらなる理解しがたさと不満がつのりました。そこまで思っているのにどうして廃止しようと提案しないのかと。

 

入社したての私が廃止してくださいなどと発言することなどできず。嫌々毎日私はお茶くみの仕事を続けました。そんなある日、社内で大きな問題が起こり一ヶ月ほどばたばたとしました。毎日残業の日々、日中もその問題に時間を取られなかなか通常の仕事ができなくなると、お茶をいれる時間も飲む時間もなくなりました。

 

 

 

そんな日が続くと、今までの女性のお茶くみという悪習はなんとなく薄れていき、概ねその大きな問題が解決した頃にはぱったりとなくなっていました。男性社員から指摘されることもなく、先輩女性社員に意見を聞いても「このままなんとなくなくなっていしまえばいいと思う」という意見をいただいたので、あえて私から再開の提案をすることなく、悪習はなんとなくできれいに消え去りました。

 

こんなことでなくなるのであれば、嫌々やっていた先輩社員が一言提案してくれていたらすぐになくなっていたのではないかと自分を棚に上げつつ抱く会社への不満でした。

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